2019年に「仁徳天皇陵古墳」がユネスコ世界文化遺産に登録をされたことがキッカケで、世界中の人が現地に観光に行く機会が増えてきました。
そんな仁徳天皇陵がある場所には、「堺市博物館」があります。
こちらでは仁徳天皇陵の魅力を知ることはもちろんのこと、堺市の文化や産業について知ることができるのです。
この記事では、そんな堺市博物館の魅力を徹底解説します。
今後仁徳天皇陵へ行くことを考えている人は、ぜひ一緒に巡ることがおすすめです。
堺市博物館とは?どこにある?
JR阪和線百舌鳥駅から500mほどの距離にある「大仙公園」の中にあるのが、堺市博物館です。
仁徳天皇陵が2019年に世界遺産に登録をされてから、仁徳天皇陵に関する展示に力をいれており、様々な体験ができる博物館です。
しかし、仁徳天皇陵に関する事だけを展示しているわけではありません。
「堺」という街は、古くから文化や歴史が発展している地です。
例えば、堺といえば「鉄砲」と思い浮かべる人がいるぐらい、鉄砲作りが盛んだったとされています。
また、茶人として有名は千利休は堺出身であり、堺の街では現在も「茶の文化」を感じることができる茶室などが点在しているのです。
堺市博物館の敷地内には国の有形文化財にも指定されている「伸庵」「黄梅庵」があり、伸庵では抹茶を気軽に堪能できます。
【伸庵:立礼席の利用方法】
利用時間 | AM10:00-PM16:00 |
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料金 | 一服(干菓子付)300円 |
休日 | 月曜日(祝日などは開設)また、堺市博物館が休みの日は休み |
堺市博物館・館長について
平成29年の4月1日~堺市博物館の館長は須藤健一氏がされています。
文化人類学を専門としており、関連する著書も出版されています。
また、堺市博物館の館長になるまでは、国立民族学博物館の館長をされておられました。
そもそも『仁徳天皇陵古墳』とは
堺市博物館に足を運ぶ人の多くは「仁徳天皇陵古墳に関することが知りたい」と思っていることが多いでしょう。
やはり世界遺産に登録をされたものの歴史や街の背景を知りたいと感じる博物館を訪れる人は多いはずです。
そもそも、仁徳天皇陵がどのようなものであるのかを知っている人はどのくらいいるのでしょうか。
もしかすると名前を聞いてもピンとこない人がいるかもしれません。
仁徳天皇陵は、大山古墳という名称で表記されることも多く、目にする機会として考えられる歴史の教科書では後者の名称で表示されていることが多いです。
どうして二つの名前があるのかというと、こちらで眠っている被葬者については世界遺産に登録をされた今でも謎に包まれており、ハッキリと分かっていないからです。
ただし、宮内庁が管理をしているため「天皇の関係者が眠っている」と考えることがベターではありますが、仁徳天皇陵には様々な謎があり、そのミステリアスさに惹かれる人も多くいます。
例えば、実際に仁徳天皇陵は実在したのか?など…数々の謎があるお墓なのです。
そんな「仁徳天皇陵古墳」といえば、歴史の教科書でも御馴染みの前方後円墳でしょう。
全長はなんと486mにもおよび、世界三大古墳の一つになっています。
周辺には小さな古墳群である陪塚が多くあり、百舌鳥周辺を歩いているだけで古墳の歴史に触れることができるのです。
堺市博物館の展示について!所要時間や見どころをチェック
堺市博物館の展示は「有料展示」と「無料展示」の二つに分かれます。
人それぞれ博物館の周り方は違うため、所要時間にも差が出ることが考えられますが、約1時間~1時間30分ほどの時間があればゆっくりと見て周ることができるでしょう。
ただし、堺市博物館の中にはボランティアでガイドを行ってくれる方が大勢いらっしゃるため、そちらの方にガイドをお願いするともう少し時間が必要になるかもしれません。
堺市の文化や産業が丸わかり!有料展示について
堺市博物館の有料展示では、堺の歴史や文化を間近で体験できます。
歴史ゾーンは「古代」「中世」「近世」に分かれており、興味があるところをじっくり眺めるのも良いですし、古代から順番に観るのも良いでしょう。
また、音声ガイドなども用意されているため、より深い知識を得ることができるはずです。
また、企画展示を行っていることも多く、筆者が訪れた際は「ミュシャの展示」が行われていました。
百舌鳥古墳群を大スクリーンで見られる!?無料展示について
無料展示ゾーンには、「百舌鳥古墳群シアター」があります。
こちらでは200インチの大型スクリーンでVR作品を目にすることができるのです。
上映作品は2作品あります。
百舌鳥古墳群の上空を飛んでいるかのような映像や、数々の研究成果から導き出した築造答辞の仁徳天皇陵の姿をCGで表したものや、古市古墳群を復元した姿を見ることもできるのです。
古墳の歴史や文化を深く知ることができる上映作品となっており、各上映時間は12分間になってます。
上映作品は交互に変わり、上映時間は30分間隔で行われているので、当日中に2作品見ることも可能です。
また、無料展示ゾーンには体験学習コーナーなども常設されており、埴輪などの復元パズルなど…大人でも楽しむことができる作品が展示されています。
仁徳天皇陵を見たい人必見!おすすめの【VR体験】
堺市博物館を訪れる理由として挙げられるのが仁徳天皇陵を眺めることができるVR体験です。
仁徳天皇陵は全長486mで、日本最大級の大きさを誇っています。
したがって、近くから見ると外堀を見ることができても、前方後円墳の形を確認することが難しいのです。
どうしても見たいという人には、八尾空港などから離陸しているセスナやヘリコプターの利用をおすすめしますが、やはり料金的に高いのが現実でしょう。
そこでおすすめなのが、堺市博物館でのVR体験です。
こちらを利用するためには別途料金がかかりますが、大人800円、小学生は500円で体験ができます。
1日9回の体験時間が設けられており、各回20名ほどが定員です。
博物館の中に入れば、係の方がV体験のチケットを販売している場所を教えてくれるので、すぐに購入できるでしょう。
チケットを購入すると時間と集合場所を指定されるので、それまではミュージアムショップや無料展示を楽しむことがおすすめです。
集合時間になると係の方が別室に案内をしてくれ、VRゴーグルの装着方法などを説明してくださいます。
VR体験が始まると、仁徳天皇陵を正面に、真後ろには履中天皇陵が見えるなど…VRだからこそ体験できる映像を楽しむことができるでしょう。
また、仁徳天皇陵の古墳の内部をCG再現している映像はとてもレアです。
映像は5分程度で、説明なども合わせると約15分ほどの所要時間になります。
VR体験を経験したことがある人もいると思いますが、どうしても酔いやすい特徴があるので、酔いやすい方は少し注意が必要です。
堺市博物館の利用料金!割引料金で入館をする方法はある?
堺市博物館の利用料金ですが、無料ゾーンだけを体験する場合は観覧料は必要ありません。
歴史や文化を知ることができる有料展示を観覧する場合は、【一般料金200円、高校・大学生が100円、小中学生が50円】と、かなりリーズナブルに観覧ができます。
また、VR体験は別途料金が必要でこちらは大人800円・小学生が500円です。
百舌鳥古墳群を真上から見ることはそうできない体験なので、堺市博物館を訪れた際はぜひVR体験をしてみることをおすすめします。
割引利用は堺市内在住の65歳以上の方であれば、無料で観覧をすることができます。
また各種障害手帳をお持ちの方も無料で観覧ができるため、詳細は公式サイトをご確認ください。
そして、堺市博物館の利用料金は「JAF会員」「ベネフィットステーション会員」になっている方であれば、【大人40円】【高校・大学生は30円】の割引料金で観覧ができます。
堺市博物館へのアクセス方法を徹底解説
堺市博物館は「大山公園」の中にあります。
ここからは堺市博物館への道順と、最寄り駅までのアクセス方法を徹底解説するので是非参考にしてください。
新幹線から堺市博物館に来る場合場合
【新大阪駅→大阪駅(関空快速)→三国ヶ丘駅→(普通電車に乗り換え)→百舌鳥駅】
所要時間:43分 利用料金:500円
※新大阪駅から向かう場合は、大阪駅で関空快速に乗車できると三国ヶ丘駅まで直通で行くことが可能です。
ただし、本数的に時間が合わない場合は「天王寺駅」で乗り換えて、三国ヶ丘駅を目指すルルートもあります。
関西空港から堺市博物館に来る場合
【JR関西空港駅(大阪環状線快速)→鳳駅→(普通電車に乗り換え)→百舌鳥駅】
所要時間:1時間1分 利用料金810円
※関西空港から向かう場合はJRの電車に乗るようにしてください。
間違えて南海電車に乗車をしてしまった場合は羽衣駅で下車し、JR東羽衣駅まで歩き、乗り換えをする必要があります。
大阪市内(梅田)から堺市博物館に来る場合
梅田は地下鉄やJRなど、各鉄道の線が通っています。
百舌鳥駅を目指す場合は、JRの大阪駅から向かうルートが一番分かりやすく、乗り換え回数も少ないと言えるでしょう。
【大阪駅(関空快速)→三国ヶ丘→(普通電車に乗り換え)→百舌鳥駅】
所要時間:44分 利用料金:400円
※もし地下鉄梅田駅から向かう場合は、地下鉄天王寺駅で下車し、JR天王寺駅まで歩く必要があります。
JR百舌鳥駅(最寄り駅)から堺市博物館までの道順
JR百舌鳥駅から堺市博物館までの距離は500m程なので、徒歩10分程度で到着をすることができます。
駅は東口改札と西口改札に分かれているので、西口改札をスタート地点にしてください。
もし、東口改札を出たとしても、歩道橋で繋がっているので、西口改札にはすぐに辿り着くことができるでしょう。
西口改札の目の前に「ファミリーマートJR百舌鳥駅前点」があります。
そこから道順に沿ってまっすぐ進むと「もず庵」というお土産ショップが見えてくるはずです。
様々な古墳グッズが販売されているので、近くを通った際はぜひお立ち寄りください。
もず庵からまた直進をすると、駐車場の案内看板が見えてくるでしょう。
そのまま歩くと、左手側に大仙公園の入口が見えるはずです。
公園内に入り、直進をすると左手に堺市博物館があります。
※駅から直進をすると、左手側に大仙公園の入り口が見えてくるので迷わず到着することができるでしょう。
また、道には案内看板も立てられているので、歩く際は1枚写真に収めておくことをおすすめします。
堺市博物館に車で行くなら!利用したい駐車場について
堺市博物館へのアクセスは、公共交通機関を利用して向かうことがおすすですが、車で行くこともできます。
車で行く場合は「阪神高速堺線:堺出口」か「阪神高速湾岸線:大浜出口」を出ると、堺市博物館の駐車場へ向かいやすいです。
また、堺市博物館の駐車場は「大仙公園第3駐車場」になります。
大仙公園第3駐車場
【利用時間】 | AM8:00-PM20:00 |
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【利用料金】 | 2時間まで200円(その後1時間ごとに100円追加) |
【台数】 | 普通車98台・大型車15台 |
堺市博物館周辺には『古墳』をモチーフにしたメニューを提供している飲食店が豊富!?
堺市博物館の周辺には、仁徳天皇陵古墳をモチーフにしたメニューを提供している飲食店などが点在しています。
例えば、東口改札を出てすぐの場所にある「手作り パン工房 ロアール」では、前方後円墳の形をしたあんぱんや、模様の入ったクリームパンなどが販売されているのです!
こちらはとても人気で、購入数に決まりがあるのと、早い段階で売り切れてしまうことを覚えておくようにしてください。
また、惣菜パンなどはとても美味しく、リーズナブルな値段で販売されているので合わせて購入をすることをすすめします。
【手作りパン工房 ロアール】
住所 | 大阪府堺市北区百舌鳥本町1-2 |
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時間 | 平日8:00-19:00 休日8:00-17:00 |
定休日 | 木曜日 |