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大阪観光のメイン「大阪城のライトアップイルミネーション」の徹底紹介!

大阪観光のメイン「大阪城のライトアップイルミネーション」の徹底紹介!
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大阪城イルミネーションイベントの完全ガイド

大阪城イルミネーションイベントの完全ガイド
今回、大阪で最も有名な建造物で、観光名所のベスト3には必ず入る大阪城について、そのライトアップについて徹底的に解説してみたいと思います。

このコラムを執筆している時期が2020年7月初旬であることから、コロナウイルス禍も一段落して企業の活動自粛や、一般人の自宅待機の時期を過ぎた時点で執筆しています。

そのため、未だ詳しい今後のスケジュールや内容などについて公表されていないイベントが数多くあります。

特に人が密集するようなイベントについては、徐々に解禁されていく方向性を示していますが、その成り行きでは再び厳しさを増すかもしれません。

ただし、ここでご紹介する「大阪城のライトアップ」イベントは、一か所に集まって眺めるものではなく、遠くからでも見ることができるので、その制限が加わる可能性は少ないと思います。

ただし、後に詳しくご紹介しますが、「大阪城ライトアップ」イベントの一環として開催されたサブイベントの開催予定が変更になったり、中止になったりする可能性もあります。

それぞれのホームページなどで公表されますが、やや掲載が遅くなる可能性もありますので、事前にその内容を開催事務局や主催者に問い合わせてみてください。

ただ、大阪が誇る歴史的建造物である大阪城の雄姿が夜の暗闇の中にくっきりと浮かび上がるその景観は見応えのあるものとして一生に一度は見ておくべきものだと思います。

そもそもの大阪城を知っておこう!

大阪城

日本国中、「イルミネーションイベント」や「ライトアップフェスティバル」などが至る所で開催されています。しかし、この大阪城のライトアップは、映し出す対象物が歴史的建造物であることで、国内でも珍しいライトアップになります。

各地で有名な遊園地やランドマークになる建造物を対象にしたライトアップイベントは多くありますが、大阪城の場合はその歴史的観点から、歴史のロマンを感じ取れるものになっています。

そこで、そもそも大阪城とは、どのようなお城なのかを簡単に理解しておくことで、夜空にその雄姿を見せる大阪城の姿が別の意味で感動深いものになると思います。時代を追って簡単にご紹介しておきましょう。

成り立ち

今から遡ること四百年以上前の西暦1583年(和暦:天正十一年)に大阪城の原型が築造されています。ちょうど関ケ原の戦いで東西雌雄が決した1600年から17年前に豊臣秀吉により築城されたことに始まります。

創建当時から、この大阪城は「錦城(きんじょう)」とか「金城」とか呼ばれていました。

地元大阪では豊臣秀吉にちなんで「太閤はんのお城」として親しまれ、その威容が人々の心に深く印象付けられてきました。

歴史的経過

この大阪城は、創建当時から豊臣秀吉が中心となって居城にもなりましたが、関ケ原なの戦い⑤、大阪冬の陣、夏の陣の舞台にもなりました。結果徳川幕府による江戸時代が訪れましたが、大阪城代という幕府の一役所として機能しました。

その後、明治維新の戊辰戦争などで、徳川慶喜が一時居たことでも有名です。その後、陸軍の所有になり鎮台や駐屯所として利用されました。戦後一時アメリカ軍によって接収されましたが、地元大阪府に戻されました。

このように、数々の国内外での戦乱に巻き込まれ焼失、再建を繰り返すことになりましたが、大阪城天守閣やその周辺を公園化して歴史的遺物の保存に努めるようにして来ました。

現在

大阪城

現在の天守閣は、1931年(昭和6年)に鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造によって復興されたもので、登録有形文化財に指定される建造物となっています。また、1955年(昭和30年)には、国指定特別史跡に指定されています。また、2006年(平成18年)には日本100名城にも選定されました。

さらにあまり知られていませんが、大阪城を中心とした大阪城天守閣(博物館)、大阪城公園、その他の付帯設備に関しては、「大阪城パークマネージメント共同同事業体」に2035年まで管理運営を任せています。この事業体の主催は広告代理店の電通が担っています。

以上、大阪城に関する豆知識を知っていただきました。

大阪城イルミネーション事業

天守閣のライトアップは1997年から
そもそも、大阪城の天守閣がライトアップされた最初の年は、1997年(平成9年)に始まっています。この年には、大阪城の「平成の大改修」が終了した年でもあり、その宣伝のためにも始められたものでした。2020年の今年で20年以上にも及ぶ長い期間実施されています。

ちなみに、現代における建造物のライトアップが始まった元祖は、1963年(昭和38年)の神戸ポートタワーが最初とされ、1989年(昭和64年)の東京タワーのライトアップから急激に盛んになり始めています。

大阪城のライトアップはやや遅れますが、東京タワーなどの有名建造物のライトアップで有名な「石井幹子」氏によって設計されています。

この石井氏は、照明デザイナーとして日本でも第一人者で、東京タワーの他、横浜ベイブリッジ、明石海峡大橋などのライトアップを手掛けられています。城郭としては、この大阪城の他、姫路城や信州上田城等のライトアップにも参加されています。

なお、余談にはなりますが、石井幹子氏が2020年末開業予定のYOKOHAMA AIR CABINという横浜に開業する平地を結ぶ常設都市型のロープウェイのライティングにも参加されています。

大阪の夜を彩る「大阪・光の饗宴」に大阪城イルミネーションも参加!

大阪・光の饗宴
冒頭にも申し上げましたが、現在日本においては数多くのイルミネーション事業が公的にも民間でも数多く開催されています。

そこで、大阪では2013年(平成7年)より「大阪・光の饗宴」と題して、冬の時期の3カ月を使い、大阪府下や周辺地域で開催されるイルミネーションインベントをまとめてアピールしていこうという方針を取り外部発信をしています。

この施策は、「コアプログラム」と「エリアプログラム」に分かれ、コアイベントには2019年(令和元年)には「御堂筋イルミネーション」と「OSAKA光のルネサンス」との二つのイベントを実施しています。

「御堂筋イルミネーション」は、大阪のメインシンボルストリートである御堂筋の梅田から難波までの区間をイルミネーションで飾る全長4kmという世界的スケールの光の道になっています。2015年(平成27年)1月には世界記録として認定されています。

御堂筋の有名な植栽群であるイチョウの木(府の木)に絢爛豪華なイルミネーションが飾られる恒例イベントになっています。

また、「OSAKA光のルネサンス」は、2019年(令和元年)に開館100周年を迎えた「大阪市中央公会堂とのコラボレーションで実施され、光のアート作品を中心に、水都大阪のシンボル中之島公園に広がる水辺の風景を活かした光のプログラムが開催されています。

更に、これら二つのコアプログラムに加えて、エリアプログラムにおいて「大阪城のライトアップ」が入っており、この「大阪・光の饗宴」事業の一翼を担っています。

大阪城ライトアップの楽しみ方

大阪の夜を彩る「大阪・光の饗宴」のエリアプログラムで最も大きな大阪城ライトアップイベントについての楽しみ方を紹介したいと思います。前段までで大阪の夜のイルミネーションイベントについての周辺知識を持っていただき、本題の「大阪城ライトアップ」についてその詳細を徹底的にご紹介したいと思います。

大阪城ライトアップの楽しみ方: 『ライトアップで大切な光源を知ろう』

大阪城のライティングはタングステン電球
単に「ライトアップ」と言っても、色々あることをご存知でしょうか。

つまり、街並みや建造物に直接光源を取り付けて光らせる「ライティングタイプ」と、光らせる建造物を外部の投光器から光を当てて浮き上がらせるという「投射タイプ」のものです。

前者では、数多くの電球を使用してその数を競っている(後述)イベントやフェスティバルが全国には多くありますが、歴史的景観を見せる大阪城等の場合については、投光器から光を照射するタイプのものになります。

ここで、最も大切なのが光源に何を使っているかということです。最近は電力使用量や経費の問題で多くが「LED電球」による投光器が増えています。しかし、大阪城の場合「タングステン電球」によって発光し投光しています。同じ「光」でも発光体の違いによって受光する側の「映え方」が大きく変わってしまいます。

「LED電球」の場合、浮かび上がった「ホワイト」がやや不鮮明な感じで見えてしまいます。一方、「タングステン発光」の場合は、くっきりとした「ホワイト」に見えます。大阪城は、白壁が多くその美しさを鮮明に出すためには「タングステン電球」の方が俄然優位に立ちます。

そこで、大阪城のライティングでは、この「タングステン電球」が使用され、大阪城の威容がくっきりとして見えています。これは1997年(平成9年)より変わっていません。

しかし、タングステン電球の場合は電力使用量が多く、また短命ですので、大阪城の場合月額で600万円程度の費用が掛かってしまいます。

大阪城ライトアップの楽しみ方: 『ライトアップの時間とともに変化する情景を楽しむ』

ライトアップされた大阪城を飽くことなく眺められるのは、時間とともにその様相が変化することにもあります。ライティングのターゲットには、天守上部の伏虎と入母屋破風上部が当てられていますが、この部分でも、西に沈む夕日が天守閣の窓に映り込んだかのように、あたたかな暖色光を発してくれています。

実は、これは演出されていて、天守閣内部からの暖色光により映し出されているため、このように見える雰囲気を作っています。現存する城郭は多くありますが、天守閣から漏れ出る暖色光まで考慮してライティングしているの少ないと思われます。

大阪城ライトアップの楽しみ方: 『ライトアップ時間を満喫する』

時間で見た目が変化する
大阪城のライトアップは、日没時間の10分後から段階的に始まります。その後、約1時間をかけて全灯が点灯状態になります。一方、消灯は午前零時より順次消灯し零時半に完全消灯されます。

この時間は2019年(令和元年)5月までは、23時に消灯していましたが、同年6月から1時間延長されました。ガイドブック等で古いものは23時までとなっていますので注意してください。

そのため、日没直後の夕焼け時刻に赤く空を彩った時間に天守閣と一緒に撮影するタイミングにもなっています。このライティングが無ければ、逆光となり天守閣だけが黒ずんで映りますが、色の映える感じで撮影できます。

さらに、消灯時間直前の午前零時は、周辺の大阪の街もいよいよ眠りにつく頃で、夜の闇が深くなり、より天守閣のシルエットがくっきりとする時間でもあります。

周辺には、少し離れて大阪ビジネスパークや有名ホテルがあり、その明かりに夜空がやや明るくなっていますが、深夜の消灯時間直前にはそうしたことも減少しています。撮影にはうってつけの時間ともいえるでしょう。

大阪城ライトアップの楽しみ方: 『各種周辺イベントで楽しむ』

冒頭でご紹介しましたように、大阪城はその周辺施設とともに、観光客の誘致に努力しています。そのため、年間を通じて色々なイベントが開催されていますので、そのイベントを目指して訪れるのも楽しみ方の一つです。

代表的なイベントを項を改めてそれぞれ紹介しましょう。

大阪城で開催されるイルミネーションイベント

大阪城で開催されるイルミネーションイベント
大阪城での夜間イルミネーションに関わる各種イベントを下記のように開催されていますので、開催日時をご確認いただき観に行かれてはいかがでしょうか。

「ピンクリボンキャンペーン」の一環で天守閣がピンクカラーに

このピンクリボンキャンペーンは、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を世界的に推進して行こうとする啓蒙活動でその趣旨に鑑みて大阪城でも天守閣のライトアップをピンク色にすることがあります。

年に1度の開催なので見逃さないようにスケジュールの確認をお願いします。

「大阪城 城灯りの景」で歴史情緒を満喫

人工的で電気的な明かりではなく、大阪城本丸広場、西の丸庭園、山里丸に及ぶ大阪城一帯を約2万本の「ろうそく行灯」で彩るイベントがあります。

真夏の8月頃の2日間だけですのでお見逃しなく。このイベントでは、シンボルのモニュメントとして、西の丸庭園に雲に見立てた「ろうそく行灯」を設置、そこから見える大阪城の天守閣が、天空にそびえ立つ城をイメージさせる「天空の大阪城」を見ることが出来ます。

その他、レーザー光を用いたイベントや周辺イベントも同時開催されますので、1回で大阪城の夜を満喫できること間違いありません。

幻の「3Dマッピング」で大阪城が動く体験を再び開催切望

このイベントは、2013年(平成25年)から開催され翌年に終わってしまった幻のイベントです。西の丸庭園で繰り広げられる「光の陣」として有名で、その名も「スーパーイルミネーション」として大々的に広告されました。

約10分間だけの上演でしたが、相当な迫力あるイベントになっていました。長崎県のハウステンボスと協力して、コンピューターグラフィックスを大阪城天守閣に投影し、光りの光景はまさに七変化状態の演出です。

ベストショットを撮るには、展開が早いのでなかなか至難の業ですが、城が回転したり開いたりして、天守閣内部から動物や蝶なども飛び出してくる。まさに城そのものが生きて動いているよう見えていました。

今一度見てみたい幻のイベントです。

「大阪城イルミナージュ」で楽しみながら散策

この大阪城イルミナージュは、2019年には「大正浪漫」をテーマに、大阪城天守閣を借景として、広大な水辺を舞台に約300万球のイルミネーションが大阪城西の丸庭園を彩る大イベントです。

2019年は11月から2月末までの実施で、2022年度は開催未定です。(※2021年度は残念ながら開催中止になりました)
このイルミネーションは、公的機関で実施するのは最大級になります。

ちなみに、2019年開催の各イルミネーションの使用電球数でのベスト3ランキングを見てみますと、以下のようにほぼ全て民営企業が行うものになっています。

1位 ハウステンボス(長崎県・佐世保市) 電球数1300万
2位 よみうりランド(東京都・稲城市) 電球数650万
3位 伊豆ぐらんぱる公園 (静岡県・伊東市) 電球数600万

「SAKUYA LUMINA」大阪城ウォークで幻想の世界へ

SAKUYA LUMINA
このナイトイベントは、2020年3月に大阪城公園の特設会場で行われた、「ユニークな物語と幻想的な光と音」と言われるイベントです。最新のデジタルアートを融合させた「体験型ナイトエンターテイメント」になります。

有料で前売りチケットなども各種コンビニで販売されており、「大阪城」に特化したイベントではないですが、大阪城の天守閣ライトアップととともに異空間体験をするにはピッタリのイベントになっています。

上記イベントはほんの一例です。毎年趣向を変えて色々なイベントが実施されますのでご注意ください。また、2015年(平成27年)から「ブラックイルミネーション」というキャンペーンが年に1回実施されますので注意してください。

これは、イルミネーションの点灯を抑制し、消費電力量を削減し、間接的に地球温暖化の要因である二酸化炭素の排出量を抑制するという取り組みが実施されています。

そのため、運悪くこの時期に行かれた場合には、大阪城ライトアップを見ることができないことになります。このほか、2003年(平成15年)から続く「CO2削減・ライトダウンキャンペーン」というキャンペーンも環境省主導で実施されていますので注意ください。

https://osaka-info.jp/
https://osaka-info.jp/
以上の各種イベントの開催やライトダウンの実施についての詳しい内容は大阪観光局の下記ホームページに掲載されています。

大阪観光局公式ホームページ

 コロナウイルス被害の警報情報を断念!

通天閣
東京や大阪では主な建造物やランドマークの夜間ライトアップを活用して、コロナウイルス感染者数による警報状態を点灯する色により周知を図るということが計画され実施されたところも多くありました。

しかし、大阪では万博公園跡にある「太陽の塔(岡本太郎氏デザイン)」のライトアップと大阪名所の一つとして有名な通天閣の二つもライティングされるので、大阪城でのライティングには不要としました。

筆者としては、大阪城の立地条件からもこの判断は良かったのではないかと思っています。大阪城周辺はビジネス街であったり観光地ですのでその効果は少なかったと思います。

アクセス

大阪城を訪問されるには、以下の公共交通機関が利用できます。

鉄道

大阪メトロ 谷町四丁目駅(Osaka Metro谷町線・中央線)
大阪ビジネスパーク駅(Osaka Metro長堀鶴見緑地線)
京阪電車 天満橋駅(京阪本線・京阪中之島線、Osaka Metro谷町線)
JR 大阪城公園駅(JR大阪環状線)
森ノ宮駅(JR大阪環状線、Osaka Metro中央線・長堀鶴見緑地線)

バス

路線バス 大手前停留所(大阪シティバス62号系統)
馬場町停留所(大阪シティバス62号系統)
水上バス 大阪城港(アクアライナー)

水都大阪の特色として「水上バス」なども利用されると旅の面白さも倍増します。大阪城港は大阪城公園内にあり、いわゆるお濠を水運に使用している所が面白いところです。観光コースにもこの水上バスを加えてみても楽しいと思います。ただし、運行時間のご確認をお願いします。

まとめ

大阪城のライトアップイベントに関して、その周辺も含めてのナイトイベントを網羅してご紹介しました。大阪の誇る観光名所で海外からのインバウンド需要も多く、2020年のコロナウイルス禍以前は、夜になると異国の言葉が行き交う状態でした。

しかし、2020年の中盤から年末にかけて、海外からの観光客は恐らく極端に減少するでしょうから、今が国内観光客として訪問するにはゆったりと鑑賞できる時期なのかもしれません。

周辺には有名ホテルがあり、また公共交通機関のアクセスも便利な立地ですので、是非一度は訪問されてはいかがでしょうか。今が絶好のチャンスだと思われます。
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