大阪には数多くの観光地があり、どのスポットも多くの人で賑わっています。
テーマパークや水族館など…「せっかく来たのだから行ってみたい」と感じる室内のスポットはもちろん旅行で訪れるには最適ですが、もしかすると「大阪をゆったりと楽しみたい」と感じている人もいるかもしれません。
実は大阪の観光地はどこも賑わいがあるため、ゆっくりできるスポットがあまりないと思っている方は多いです。
しかし、大阪市内から電車で30分程度の場所に「箕面の滝」と呼ばれる名所があります。
箕面の滝とは
「箕面の滝」は「箕面大滝」とも呼ばれる大きな滝で、1986年には「森林浴の場100選」にも選ばれた大阪随一の癒しスポットです。
箕面の滝は、箕面公園の一角にあります。公園は「滝」と「紅葉」が有名で、面積は83.8haあります。
自然を感じることのできる箕面公園では、日本の四季を目と肌でしっかりと感じられる場所です。
特に夏は蛍と涼しい空気を感じることができ、秋ごろになると少し肌寒くなってきた空気と共に鮮やかな紅葉を目で感じることができます。
大阪市内ではなかなこういった自然を感じられる場所はあまりないのですが、電車で30分程度で行ける距離に自然を感じられる場所もあるので、数日間泊まるなどの機会があれば、人気のテーマパークなどの観光スポットでおもいっきり楽しんだ後に、自然を感じてリラックスできる旅を組むのもおすすめです。
箕面の滝は「人工」でできているウワサは本当?
大自然を感じることのできる箕面公園にある、箕面の滝は「日本の滝百選」にも選ばれていて、海外からの観光客の方も多く訪れる人気のスポットです。
そんな箕面の滝には「あるウワサ」が流れています。
それが【箕面の滝は人工でできている】というウワサです。
事実無根のウワサと否定をすることができます。
そもそも、どうしてこのようなウワサが出たのかというと、今から約14年ほど前の2006年に、とあるニュース番組で「箕面の滝は人工でできているんじゃないか」といった内容が放送をされてしまいました。
その際に、箕面で問題となっていた「箕面グリーンロード」の工事に反対をする方がテレビ番組に出演をし、事実とは違う報道に賛同をしてしまったのです。
また、奇しくも水量が減少となったデータが「2004年に取られたデータ」だったのですが、2003年~2007年にかけて降水量が大幅に減少をしており、箕面の滝の水量が自然と減少していました。
というのも、箕面の滝には箕面川を流れている水が降下しており、この水の量を調整しているのが箕面ダムです。
水の調整は「降水量に連動をする」ので、雨が少ない日が続けば自然と滝の水の量は減少しますし、逆に周辺が立ち入り禁止になってしまうほど暴れるような水が降り注ぐこともあるのです。
しかし、こういった偶然が重なってしまったことから、「人工で作られた滝」というネガティブなレッテルが出回ってしまうことになりました。
実際このような報道が一度でも世間に出回ってしまうと、いくら裏付けされたデータあって「事実無根」だと分かっていても、信じてしまう人がいるのも現実です。
とても残念な話ではありますが、箕面の滝をガイドされている方に「この滝は人工なんですよね?」と聞いてしまう人もいます。
ガイドの方からすれば、このような質問は本当に酷な質問といえるでしょう。
箕面の滝のおすすめスポット
箕面の滝は正面から降下するダイナミックな滝を目視することも良いですが、訪れた方にはぜひ見てほしい「俳句」があります。
それが「瀧の上に水現れて落ちにけり」という後藤半夜が書いた俳句です。
こちらは俳人である後藤半夜が箕面の滝を見た時に、書いた俳句になります。
俳句にしたくなるほど美しく、ダイナミックな滝であるのが箕面の滝の特徴ともいえるでしょう。
県外から訪れる人はもちろんのこと、大阪に住んでいるけど箕面は訪れたことが無い…という人はぜひ一度俳人も心を打たれた芸術的な箕面の滝を見てください。
箕面の滝に行ったなら!おすすめのお土産紹介します
箕面の滝は観光スポットにもなっているので、周辺にお土産屋さんが点在しています。
店内では箕面の滝にちなんだお土産や、大阪の銘菓などが置かれているのでぜひチェックをしてください。
どうして「もみじの天ぷら」が箕面の滝で有名なのかが気になる人もいるでしょう。
実は、昔に箕面の滝で修行をした方がもみじを揚げて食べたことがルーツとなっていると言われています。
油で20分ほどの時間をかけてじっくりと揚げるもみじの天ぷらはとても味わい深い味です。
もみじの天ぷらとは
「もみじの天ぷらとはどんな天ぷら?」と疑問に感じた方もいるでしょう。
箕面公園は秋になると一面に咲く紅葉がとても美しいと人気です。
したがって「箕面公園=紅葉」と認識をしている人が多くいます。
そんな紅葉はいつしかい箕面公園のイメージとなり、現在ではその紅葉を使った天ぷらを販売して、より紅葉のイメージを強くしているのです。
もちろん、販売をされている天ぷらのもみじは、周辺に咲いているもみじではなく、ちゃんと「食用のもみじ」なのでご安心ください。
①楓来坊
もみじの天ぷらを販売しているお店は2か所あります。
1つ目は箕面の滝のすぐ傍にある「楓来坊」というお土産屋さんです。
こちらでは「箱入りのもみじの天ぷら(大サイズ)/600円」「袋入りのもみじの天ぷら(小サイズ)/400円」が販売されています。
こちらのお店ではもみじの天ぷらを揚げる実演をしているので、購入をした際に見ることができるかもしれません。
もみじの天ぷらと聞いた人の中には、どことなく大葉の天ぷらのようなサクッと塩気の効いた味を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし実際のところはそうではなく、もみじの天ぷらはとても甘いところが特徴的です。
甘さとともにゴマの風味を感じることができ、おやつのような感覚で食べることができます。
②河鹿荘別館ほとどきす
箕面の滝の正面から川沿いに歩くと見えるこちらのお店では店内でゆっくりと座りながら「もみじの天ぷら」を味わうことができます。
お店は川沿いにあるので、涼しい空間で川が流れる音を聞きながらリラックスしてもみじの天ぷらを味わうことができるでしょう。
もみじの天ぷらは、もう少し山の方にある「本館」で揚げているため、いつでも揚げたてを食べることができるのが特徴的です。
また、甘いゴマ風味の味以外に「ブラックペッパー」「コーンポタージュ」「キャラメル」といった変わり種の味も用意されており、もみじの天ぷらを堪能できること間違いナシ。
友人などと行く場合は、違う種類の味を注文してシェアをすることがおすすめです。
箕面の滝の営業時間について
箕面の滝の営業時間ですが、基本的に散策はどの時間帯でも自由です。
あくまでも「自然を堪能する公園」であるため、特に営業時間などは設けられていません。
しかし、周辺のお土産屋さんには営業時間があり、また無料で停めることができる駐車場が17時までとなっているので、この時間帯に行くと「観光ができる」と覚えておくとよいでしょう。
夏場はホタルの鑑賞もできることで有名な箕面公園は、夜遅くの時間帯に行きたいと考える人も多いはず。
もちろん営業時間内であるので行くことに問題はありません。
ただし、こちらの公園では咲き誇る1100種類もの植物と、300種類もいる昆虫が共に生活をする自然公園です。
また、半袖半ズボンなどの格好で行くと、虫に刺されてしまう可能性だって否めないので、箕面の滝に行く際は、歩きやすくて自分の身を守れる格好でいくことをおすすめします。
箕面の滝は夜に行くとライトアップが見れるかも!
箕面公園では毎年7月中旬~8月末まで「サマーフェスタ箕面公園」という夜間ライトアップ期間を設けています。
駅前からフットライトで箕面の滝を照らしており、とても幻想的です。
駅から滝道を散策しているだけでワクワクするでしょう。
また、6月末の夜はホタルが飛び、美しい光に照らされる箕面の滝を見ることができます。
実は箕面の滝は市内より温度が7度ほど低い場所となっており、夏場でもかなり涼しいのです!
この期間は車で訪れる方も多くなるため、普段は無料で利用ができる駐車場も有料になることを覚えておくようにしましょう。
また、箕面公園は山に囲まれた自然の公園です。
夜に時間に来園をすると、マムシやスズメバチとの遭遇をする可能性もあります。
箕面の滝までどうやって行く?アクセス方法を徹底解説
ここからは箕面の滝に行く際のアクセス方法を紹介します。
01.梅田から向かう方法【電車編】
《大阪梅田:阪急宝塚線》→《石橋阪大前:阪急箕面線》→《箕面》
阪急の大阪梅田駅を出発し、快速で石橋阪大前まで向かいます。
石橋阪大前で乗り換え、箕面行の電車に乗ると最寄り駅である箕面駅に到着です。
電車賃 | 大人270円(税込) |
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乗車時間 | 26分 |
02.京都から向かう方法【電車編】
《京都:京都市営烏丸線》→《四条》→徒歩
→《烏丸:阪急京都線特急》→《十三:阪急宝塚線急行》
→《石橋阪大前:阪急箕面線》→《箕面》
京都駅から向かう場合は、地下鉄で四条駅まで向かいます。
四条駅で下車後、徒歩で「阪急烏丸駅」を目指しましょう。大体5分ほどで駅に辿り着きます。
阪急烏丸駅から大阪方面に向かいます。まずは急行で「十三駅」を目指し、その後「石橋阪大前」で乗り換えをします。
石橋阪大前からは箕面線に乗り換えて3駅(約6分)で箕面駅に到着です。
03.京都方面から向かう方法【車編】
京都方面から車で箕面の滝まで向かう場合は、まず国道171号線を通りましょう。
その後、牧落交差点を右に曲がると、箕面公園周辺に到着です。
04.大阪市内から車で向かう方法【車編】
大阪市内から車で箕面の滝まで向かう場合は、まず「新御堂筋」を北上してください。
その後、国道171号線へ入るために左折をします。
国道171号線に入ったのであれば、そのまま進み、牧落交差点を右に曲がると、箕面公園周辺に到着できるでしょう。
【車で行く人必見】駐車場を紹介します!
箕面公園まで車で向かうのであれば、周辺の駐車場情報を覚えておくようにしましょう。
※ただし、箕面公園の駐車場は平日でも満車になっていることが多く、周辺に停めることができない可能性があるのも現実です。
そのため、できれば公共交通機関を利用することをおすすめします。
①一番近い駐車場:大日駐車場
箕面の滝(箕面公園)に一番近い駐車場が、滝から徒歩10分ほどの距離にある大日駐車場です。利用料金が一定の時期を除いて無料のため、こちらの駐車場を利用する人はかなり多いです。
平日でも満車になってしまうため、まずこちらを確認し、難しそうであればそれ以外の駐車場を利用するようにしましょう。
【基本情報】
住所 | 〒562-0001 大阪府箕面市箕面1656 |
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収容台数 | 70台 |
営業時間 | 9-17時 |
料金 | 基本的に無料 |
※8月8日~8月16日/10月24日~12月6日までの期間は有料
②大日駐車場が空いていない場合は駅周辺の市営駐車場を利用しよう!
駅周辺には市営の駐車場が2つあります。
箕面の滝へ行く際は、駅付近からの散策をすることがとてもおすすめです。
お土産屋さんや飲食店なども多数あるので、ゆったりと散策を楽しみながら観光したい人は、下記の駅前の駐車場に停めてからいくことがおすすめです。
01.箕面駅前第一駐車場
【基本情報】
住所 | 〒562-0001大阪府箕面市箕面6丁目4-17 |
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収容台数 | 290台 |
営業時間 | 24時間営業 |
料金 | 8:00-20:00/30分¥100(税込) 20:00-8:00/60分¥100(税込)(最大料金600円(税込)) |
最大料金 | 24時間1600円 |
02.箕面駅前第二駐車場
【基本情報】
住所 | 大阪府箕面市箕面5丁目12-67 |
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収容台数 | 281台 |
営業時間 | 24時間 |
料金 | 8:00-20:00/30分¥100 20:00-8:00/60分¥100(最大料金600円) |
最大料金 | 24時間1600円 |